絵が苦手ゆえの、思い出。

想う事

身代わりで賞?

何を隠そう、っていうか。何も隠しておりませんが😓
『絵』というものが、すこぶる苦手です。

線を真っ直ぐ描きたいのに、曲がってしまう。
丸を描きたいのに、丸くならない。
根性が曲がってるからでしょうか・・・
蛇の絵位なら、、、と思う方。それも無理なんです。
胴体の幅が、定まらないのです。

「誰に似たんだろう?」と考えてみても、親や祖母の絵など一度も見たことが無いので
犯人探しもできない。。。

図工の時間も大の苦手なのだけど、夏休みや冬休みの宿題が厳しい!!

小学校時代の宿題で私は確か「犬を散歩させる、、、」
みたいな感じの絵を描こうとしたと記憶してる。
何故そんな無謀なことを考えついてしまったのかは「記憶にございません!」

が、犬が描けない。
家々や、人は辛うじて判断できる程度には描けた。
最後にどう頑張っても、犬が描けない。。。描けないまま時間だけが過ぎていく。。。

「描けない!ψ(._. )>」


もちろん母は、知らんぷり。

父に相談すると、「どれどれ、、、」と犬を描き始めた。
お世辞にも「上手」とは言えないけれど、私よりは物凄く「まとも!!」(笑)
お~~~、犬に見える!

やったー!宿題出来た!と、そのまま提出。
だって本当に大人が描いたとは思えないくらいの『犬』だったんだもの。(笑)

そして。。。
「賞」をいただいてしまった。(大した賞ではないけれど)
「絵~~~、いいんですかぁ~」(笑) 
(マズイ、どんどん昭和のオヤジ化してきてる。)
寸評には「元気良く犬とお散歩してる様子が、、、」みたいな。
だけどなんだか複雑な気持ちになったのを、覚えてます。
親が描いた犬なのに、「いいのかなぁ~」と。

インチキの勧め?

それから10年以上たったある日、父から「花の絵」を描かないか?と
声がかかった。

「絵~~~無理!」即答!

何といっても「身代わりで賞」の事があるので。😓

しかし、父には父の「立場」というものがあるらしく、仕事でポスター募集の案件に
一役買わないといけないらしい。

「無理に決まってるじゃん!」と心で叫びながら「、、、しかたないなぁ。。。」と
とりあえず画用紙に向かってみた。(どうなっても知らないぞぉ~)

驚いたことに、見たことの無い花の絵を描け。と言ってきた。

はぁぁ??そんなの描ける訳ないじゃん!!

「いや~、大丈夫大丈夫!!」って、その自信は何処から来るのでしょう?

私の知ってる花と言えば、
チューリップ、向日葵、コスモス、菊、ユリ、アジサイ、ダリアとか?
(見たことがあるだけで、描けるわけではありません)

それなのに、見たことも聞いたことも無い花の絵を、どうやって描けというのでしょうか。

あまりしつこいので、画用紙にひまわりのような花びらを書き連ねてみた。
描けそうな花は、チューリップか向日葵しかないので。(笑)

「お~、うんうん、いいかも」って、その根拠は??
😲オヤジ、、、もしかして知らないの?その花?

今の時代のようにスマホでググれる訳でもなく、そんな聞いたことも無い花が
ひまわりのような花びらをしているとも思えず。。。

何度想像を膨らませて、描いては消し、描いては消しを繰り返しても
答えなど見つかるはずもない。

だって、知らないのだから!!

もう、限界を感じた私は「やっぱりこんなの無理でしょ!!」と捨て台詞を残して
自分の部屋へ。
どんな親なんだ、全く!!とあきれ返るばかりです。

知らんふりをして数週間後、地域コミュニティーの新聞に「ポスター」決定!
と、絵と共に記事が載ってました。

その花は、「カタクリ」という薄紫のとても可憐な花でした。

ひまわりのような花びらの形は、似ても似つかない。
地球がひっくり返っても私の描こうとした絵が「カタクリの花」だとは
誰一人思わないでしょう。(笑)

親が子供にインチキをさせる家庭って、どうなってるんでしょうか。
そんな親に育てられた私は、どんな人生を歩まないといけないのでしょうか。

いまだに忘れられない出来事です。

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