「最低」な自分の始まり。

ポチと母

「最低」な方法しか思い浮かばなかった。

相変わらず生理用品を準備してくれる気配の無い母。

それでも生理はやってきて、いつも制服やら何やらを汚すのではないかという
心配ばかりが心を埋め尽くすのです。

部活に参加する頻度も少なくなっていきました。
先輩には怒られたけれど、こんな事情を話しても誰も信じてはくれないし。

「まさか?だってお母さんでしょ!?」で、会話は終了。
そのセリフ、そのままお返ししたいくらいです。
私だってそう思ってますから、、、。

一番困ったのは、やはりナプキンのストックが無かった時。
いくらちり紙を沢山使っても、ちり紙はちり紙。防水の効果も何もないので
下着やGパン、シーツが汚れるばかり。
本当に困った。

何とかしてナプキンを手に入れなければ、いつまでこんなことを続ければ良いのか
生理が来てしまったことを、本当に恨んだ。

冬になり、お風呂の時に湯舟に入れないままで下着を洗濯する日々。
寒すぎて耐えられなかった。(シャワーなど無い時代ですから。)

「自分でナプキンを買うしかない!」そう思ったけれど、お金が無い。
自分のお小遣いは、お菓子やジュース代で消えている。

「本を買うから。」とお金をせびる事を思いついた。

一度は言ってみたのだけれど。。。

「ナプキンが無くなった。」と言ってみたことがある。
もちろん、母は無言のままです。

そして次の日に準備してあることは、無かった。

「英語の参考書を買うから、1,000円頂戴!」

面倒なことは、お金で解決しようとするタイプの母です。
私の嘘に気付くことなく、お金をくれました。

そのお金でやっとナプキンを買うことが出来る!
これからは、ちり紙を使うことが無くなる!
少しは下着の汚れからも、解放される!!とても嬉しかったです。

「自分の分」として買いに行くのは恥ずかしかったので、
「母のお遣い」という体で。

次は一枚しか持っていない「生理用のショーツ」
これは、ハードルが高かった~。(2枚目ゲットまではまだまだ時間がかかります。)

参考書なんて、買っていません。
買ったものを見せなさい!という事もありませんでした。
だって、”私には興味が無い”のですから。

心がとても寂しくて、落ち込んで、悲しみのやり場に困っても
不思議な事に、たばこを吸ったりお酒を飲んだりというぐれ方には至りませんでした。
その時私の周りにはそういう人が居なかった事も良かったのかも知れません。

「親を誤魔化す」。この最低な知識のおかげで、
何冊もの参考書が、私の生理用品となり、私を救ってくれたのですけど。
「罰当たり」でしょうか。

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