初めての救急車?

ポチと母

エスカレーターで、ひっくり返る?!

週に一度、母を連れて母の1週間分のお買い物に連れていく。
車の免許も無く、自転車さえ乗れないんです。
なので、母の「行きたい」と言うところに連れて行かないといけないのです。(反強制です)

その日はデパートで、見たいものがあるという。

エスカレーターは、最近ちょっと危なっかしいな~と思い、先頭で乗ってもらい
私が後ろで万が一に備える形をとろうとしたところ、なんと母はエスカレーターを降りた
その場で立ち止まったことがあった。

後ろの私は、思いっきり転びそうに、、、。(想像してみてください。メッチャ怖い!)
「何故止まるの?」と聞くと、「どっちに歩けば良いのかわからない!」と言う。
(*´Д`)確かに母は方向音痴処の話ではないくらい地理を全く覚えようとしない。
何故なら、以前は父がいたし、父がいなくなってしまった今は私がいるから。。。
いつも誰かが先導してくれていたから、覚える必要など無かった。
どこかの「お姫様かっ!?」(笑)と思ってしまう。

この方法は危険!ほかの手を考えるべく、次からは私が先に乗り、2~3段前から母の様子を
伺う。
その方法に変えたら中々いい感じ。

そしてその日も1~2段前に私が乗り、次に母が乗り、、、見守る。

母が乗って4~5段上がったところで、母が座り込むようにして後ろにひっくり返った。

「えっ?!」と思ったが、何の手出しもできなかった。「止めてください!!!」と何度も叫びながら母のところに。
上まで行って、何かが巻き込まれたら大変!
すぐに母を抱き起こしたけど、意識が無い。

ひっくり返って後頭部を打ってたので、死んだのかと思った。

店員さんが、エスカレーターを止めてくれた時に母が意識を戻した。
上まで、3分の2位の場所。
数秒間の出来事が、とてもとても長く感じました。

ここからどうやって母を降ろそうか、と思っている時に、男性が下りてきて「ヒョイ!」と
母をお姫様抱っこで、階下まで降ろしてくれた。

パニック中の私は、「ありがとうございます!!」とは言いながら、お名前も何も伺わず仕舞いで
気が付いたら立ち去った後だった。

結構な出血があったのに着衣は汚れなかったかとか、想像以上に重かったはずなので、感謝と共に
恐縮な気持ち。
未だにあの方は大丈夫だったか、きちんとお礼も言えないままで後悔しながら時々思い出す。

その節は本当に、本当に、「ありがとうございました!!」

頭の怪我は、結構出血するんです。。。

店員さんから椅子を用意していただき、ひとまずそこへ。

そして母が「何をそんなに大袈裟な!私は大丈夫!何処も痛くない!」と。

「この人、凄!」 まあ、恥ずかしい気持ちもあるだろうから分かるけど。

頭を強打してるので、やはり救急車でしょう!とのことで、救急車を呼んでいただきました。

多分初めての経験だと思います。

救急車の中で、事情聴衆。
母は、倒れた記憶が無かった。
「気が付いたら、みんなが騒いでいた。」と。😞

私は本当に死んじゃったかと思ったのに。

そして診察。

私が問診票に「87才」と記入すると、「私は88才だ!」と言い張る。
87でも88でも、どちらでも良いけど今はそれが大事ではない!
貴方の怪我が、心配なのだ!と思っても分かってもらえない。

「親の心、子知らず」。我が家は、「子の心、親知らず」ですね~。

結局お医者さんから「87才ですね」って、年齢確認をされて「私はまだそんなに
若いんだ!」と。
何でこんなに大騒ぎするんだ?!とまた言い始めたのでその日着ていたジャケットを見せた。
肩から背中まで、出血の跡があるジャケットを。私の靴やコートも汚れるくらいだったのに。
それを見て、急に大人しくなった。
多分自分の想像以上の出血量だったから、、、。

幸いにも、脳に損傷も無く4針縫っただけで、入院もせずに帰宅が出来た。

その後デパートに用があるときはエレベーターを使用することにしたが、
母はエスカレーターを使いたがる。
「年寄扱いするな!!」と。

歳を取るって、全然罪なことではないけれど、年を取ったことを認めないのは ″罪″ だと思う。
私は間違ってますか?
結構私の心が苦しいのです。太刀打ちできない妖怪の存在が。

先が思いやられます。。。

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