父の成仏前の最後の主張。

事件簿

未練だらけの父?

「調子が悪い、、、。」とお医者さんに行った時にはすでに
「ステージ4」の胃がんになっていました。

一度開腹手術を試みましたが、手が付けられず何もせずに縫合

70才。
今の私の7年後にその年を迎えます。

んん~~、やはり早いですね。
そして、若いので進行も早い。

父はきっと無念で仕方が無かったのだと思います。

私たちの前では泣きませんでしたが、ご近所の仲良しさんが
お見舞いに来てくださったときは「なんで俺が、、、」と
泣いていたと聞きました。

その当時は私はまだ「父が嫌い」だった時期です。

車の免許を持たない母の足となり、病院通いを続けましたが
とうとう天に召されてしまいました。

「あの写真のおじいさんがいるよ!」

父のお葬式の間、お留守番をお願いしていた従兄妹の4才の子供が
いきなりママに伝えたそうです。

「あの写真のおじいさんがあそこにいるよ!」と父の写真を指さしながら
玄関を見て伝えたそうです。

「そう、じゃあお家に帰って来たんだね!」と話していたそう。

その年は雪が多く、春になるまで納骨は出来ないとの事。

母は、
「お骨のある茶の間にいるのは嫌だ!」
(自分の旦那だろうが!!)
と言い始め
普段使用していない「洋間」に移りました。

父は多分そのことに怒ったのだと思うのですが。

父の最後の「主張」が始まりました。

戸棚の中で、ヘリコプター?

最初の主張・・・「電気をつける」

洋間の壁に小さなランプが数か所に設置されています。
そのランプのような電気は滅多に点けることは無く、本当に「お飾り」程度のものでした。

ある日その電気が、全部点きました。
(スイッチは戸棚の後ろに隠れて手の届かない所にあります)
そして、3個あるのですがスイッチは2個用と1個用に分かれてます。

その時は「不思議だね~」で終わったのですが。。。

次の主張 ・・・「ヘリコプター?」

母から「何だか戸棚の中から凄い音がする。まるでヘリコプターでも飛んでいるようだ!。」と。

確かに洋間の戸棚の中から「ぶ~~ん!!」
もの凄い音がします。

戸棚を開けると小箱が沢山入ってます。
その中の一番奥の箱がブルブル震えながら音を出してます。

「入歯の超音波洗浄機」?
何年も使用していないそうですが、突然スイッチが入ったみたいです。
(箱入りでした)

何だか急に鳥肌が。😱
慌てて前日点いた小さなランプの電球を取り外しました。

最後の主張?・・・ 「洗濯機移動?」

またしても母から呼び出しが。

「洗濯機が動いた!」

まさか、洗濯機がどうやって動くのよ!?

o((⊙﹏⊙))o.洗濯機が、斜め45度に前進している。。。

人の手でもこんなに動かすのは大変じゃない?と思うくらい動いてました。

「父よ!あんたは偉かった!!落ち着いてください!!」
お仏壇にビールを備え、少しだけお話ししました。

「一人で、寂しいよね。。。」
自分の奥さんから見放されたんですものね。。。

その後大きな主張はなくなりました。
小さな主張はあったのかもしれませんが、気付かずに現在に至っております。

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